こんにちは、ロン毛メガネです。
本記事の内容
■養生・ライフケアとは
■なぜ養生は必要なのか?
■どんな養生法があるのか?
漢方養生指導士になって、
養生(ようじょう)ってなに?!薬草やお薬を作れるの?
◯◯病なんだけど、どんな薬飲めばいい?などよく聞かれます。
今日は養生について書きたいと思います。
きっと漢方に対するイメージが変わると思います。
ぜひ読んでみてください。
養生・ライフケアとは
最初ごろに書いた記事にもお話しましたが、
養生(ようじょう)は生命を養うという意味です。
私はライフケアと呼んでいます。
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私たちの体には多くの組織、臓器が存在しています。
それらの機能が低下する事によって私たちは病気になるわけです。
漢方は機能低下している状態を「虚症」と呼びます。
「虚症」になる原因は先天的と後天的と言われています。
先天的とは、母親のお腹にいる時に栄養が不足し、発育不足と考えられます。
後天的とは、不摂生、精神的疲労、肉体的疲労、性行為のやりすぎ、
病み上がり、病気が長引いている、出産、生活環境や年齢による衰えなど。
養生は基本的に「陰陽気血」を補うのが目的です。
養生法は食事、薬草、鍼灸、推拿(スイナ)など色々あります。
よくある虚症とは
まず自分は何が足りない(虚)のかを知らないと改善はできないので、
効果を高めるために症状の特徴を知っておきましょう。
気虚
「気」とは体内にある目に見えないエネルギーです。
気が全身をめぐり、私たちの生命活動を支えています、
気虚は五臓の全部または個別の臓腑が機能低下していると指します。
特に脾胃(消化器系)と肺(呼吸器系)が気虚になりやすいと言われています。
一番大きな原因は不摂生と過労だと考えます。
気虚の症状:だるい、疲れやすい、声が小さいなど
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血虚
漢方の血(けつ)は体内にある赤い液体ととらえます。
全身をめぐり、栄養を配る役です。
脾胃、心と肝に深く関わります。
栄養を運ぶ血が足りなくなったら、
体が潤いや栄養不足になるわけです。
原因は不正出血や脾胃が弱っているなど
血虚の症状:顔色や唇が白い、立ちくらみ、手足が痺れるなど
女性の場合は生理問題が起こります。
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陰虚
世の中のもの全てが陰と陽の両面があり、私たちにも例外ではないです。
陰陽のバランスが崩れば体の機能は低下し、不調を引き起こしてしまいます。
陰虚という事は陽気が自然的に盛んになり、熱を生成して、体内にたまります。
症状は影響を受ける臓腑によって変わりますが、
よく見られる症状は:
めまい、喉が乾く、顔色が赤くなる、汗かきやすくなる、耳鳴り、
舌が赤くなるなど
陽虚
陰虚と逆ですね、陽気が不足し陰虚が盛んになります。
陰気が代謝を低下させ、寒を生成し、体内にたまります。
症状は影響を受ける臓腑によって変わりますが、
よく見られる症状は:
顔色が白い、冷え性、寒がり、動きたくないなど
養生の仕方
私たちの様々な栄養素をとり、体の機能を維持しています。
日々ちゃんと主食、野菜、お肉、果物などバランスよく
食べればそれなりに養生ができて健康なはずです。
(よく外食や同じものばかり食べてる人には論外です。)
ただし、病み上がり、出産後、消化不良や不摂生などで栄養不良になり、
正気が足りなくなった時、虚症になった時には養生して補いましょう。
因時養生
日本は四季があり、季節によって養生法を変えましょう。
春:冬の陰気が減り、陽気が増えてくる時期。
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夏:陽気がMAXになり、適量に寒涼のものを取り入れよう。
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秋:陽気が減り、陰気が増えてくる季節。
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冬:秋の乾燥を補い、潤いを取り入れましょう。
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因地養生
生活環境や気候に沿った生活習慣、食事を身につけよう。
同じ日本でも中国でも北と南の気候や食べ物など違うので、
自分たちが住んでいる土地の気候、食に合わせて養生を行いましょう。
因人養生
年齢、性別、体型、先天後天などによって抱えている*未病が違うため、
ちゃんと自分の体を理解した方が効果的だと思います。
*未病とは、病気未満、健康とも言えない状態、不眠や便秘、冷え性など
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漢方養生法・ライフケア方法
中国漢方は数千年の歴史を積み重ねてきて、養生法が昔より増えてきましたが、
基礎な部分は基本的に変わらないです。
- 食養生
- 動養生
- 休養生
- 鍼灸、ツボ
- マッサージ
がメインになります。
食養生
食事は私たちの生命維持、生命活動の基本になります。
気血水の中の「気」を作るために食べ物の力が必要なので、
季節によって何を食べるか、足りない部分を補うために何を食べたらいいのか
を知っておくと損はないです。
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動養生
呼吸を意識しながら体を動かすのがポイントになります。
気血を巡らせるために無理のない運動は必要です。
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休養生
生命を養うのに不可欠な部分です。
私たちの人生の3分の1くらいは休んでいます。
休養生のことを知ってるか知らないかで体調が変わります。
ぜひ身につけて欲しいですね。
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まとめ
結局養生は何ができる?
- 陰陽バランスを整える
- 臓腑の不調を改善し、正常な状態に戻す
- 気血を補い、めぐりを正常化する
- 自己免疫力をアップ
- 生活習慣病を改善
- 健康寿命を延ばす
- 化学のものを摂取せずに健康になる
- 代謝、消化、呼吸、循環、血液、神経、泌尿器系などを改善
さて、今回はここまで!
今まで色々養生法を紹介してきましたが、
これをやっとけば何とかなるものではないので、
全体のバランスを見ながら、運動を増やすか、休憩を増やすか、
食事を見直すかなど季節ごとに色々調節しながら実行した方がいいと思います。
私は気をつけてるつもりですが、
それでもウイルスにやられたりする時もあります。
その時はちゃんと現代医学の先生に見てもらった方がいいですね。
漢方が全部じゃないので、体と相談して判断してくださいね!
ご愛読ありがとうございました。
漢方養生の本場香港で育ちてられたロン毛が
本場の養生を分かりやすく解説する動画をどうぞ
小学生でも分かるようにクセのある日本語でお伝えします。