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【血虚・瘀血・水滞】貧血やむくみやすいは「血」と「水」の問題

血虚瘀血水滞とは
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血虚、瘀血と水滞は多くの女性を困らせている症状ですが、「血」と言うのは女性が生まれてからケアしないといけない、女性と深く関わるものです。水(津液)は血の材料になるので、水と血は離れられない関係でもあります。

女性は生理、出産、妊娠など血の消耗が激しいのでぜひこの記事をご覧になり自分の健康を守って欲しいですね

本記事の内容
■血虚、瘀血、水滞とは
■症状&原因
■改善法

血虚とは

漢方血虚


「血虚」とは気血水の中の血(ケツ)が足りない状態です。

血虚の症状

血虚といっても色んな段階があるので、全部の症状が現れなくても血虚と判断する場合が多いですよ。良くある症状と分かりやすい症状は線を引いてあります。

  1. 顔色が白く、血色ない
  2. お肌にツヤがない
  3. お肌が乾燥している
  4. 不安になりやすい
  5. 目が疲れやすく、視力低下
  6. 爪が薄くなりもろい
  7. 髪が細くてバサバサしてる
  8. 立ちくらみする
  9. こむらがえり(筋肉や筋がつる)
  10. 物忘れしやすい
  11. 夢が多く熟睡できない
  12. コロガチ便・便秘
  13. 手足しびれる
  14. 生理の色は薄く、量が少ない

血虚の原因

体が血の生成が上手く出来ていない場合が多いです、まだは出産や手術など大量に出血の後にはなりやすいです。そして、無理な食事制限・ダイエットや夜更かしなどいわゆる生活の不摂生だと考えられ、目や脳の使いすぎも原因の1つと言われています。

事務職のOLさんやサラリーマンはなりやすいです。

女性の場合は経血の量が多かったり、不正出血したりするのも原因になります

改善法

まず血の生成を良くするためにバランス良い食事をとり、無理な食事制限やダイエットをやめて、ちゃんと体を動かして気血のめぐりをよくしましょう!そうしたら自然に代謝がアップし、健康な体の土台を作れます!そして、23時〜3時の間は胆と肝の造血時間なので、新しい血が作られます。夜更かしをしてしまうと新しい血を作れなくなるので早めに寝ましょう!

食事

漢方では食材と生薬の間に食薬というものが存在し、普段の食べ物から体を養うことが出来るという考え方です。

血虚を改善するには食事に黒い食べ物や赤い食べ物を取り入れましょう!そして、「酸甘化陰」と言う言葉があります、乾燥しやすい「血虚」の人には酸味と甘味の食べ物を一緒に食べると体にうるおいを与えるのでオススメです。

一方、辛味は発散作用によって乾燥を悪化させてしまうので辛味は控えましょう

または、種やナッツ類の食べ物も血を補ってくれるのでオススメですね。

例としては

  1. 雑穀類:黒豆、黒米など
  2. お肉類:牛肉、豚肉、赤みの肉、豚足など
  3. 魚介類:牡蠣(カキ)、イカ、うなぎ、アワビなど
  4. 野菜類:ホウレン草、ニンジン、黒キクラゲなど
  5. ナッツ類:クルミ、皮付き落花生など
  6. 香辛料類:黒糖、ローヤルゼリーなど
  7. 食薬類:ナツメ、タコの実、松の実など

運動

血虚(血が足りない)の人は気虚(パワーが足りない)の人と同じ、激しい運動には向いてないです。無理のない範囲で頑張りましょう。

例えば:ウォーキング、ラジオ体操、ストレッチなど

または、毎回書きますが、ヨガや太極拳はどんな体質な人でもできるのでぜひ検索してお家でやってみてください

瘀血とは

瘀血体質

「瘀血」とは気血水の血(ケツ)の流れが悪く、停滞している状態です。この状態の多くは気滞にもなっている事が多いです。気は血を乗せて体の隅々まで走るので、気が滞っていると血も停滞してしまいます。

瘀血の症状

瘀血の程度にもよりますが、症状が多い人がいれば少ない人もいます。ここでは良くある症状を線で弾いてるのでぜひチェックしてみてください。

  1. 顔色が暗い、灰色っぽい
  2. シミやアザが出やすい
  3. 同じ所に痛みを感じる
  4. 唇が青紫っぽい
  5. 舌が紫っぽい
  6. 静脈瘤のような血管が浮き出ている
  7. 冷えのぼせが起こりやすい
  8. 目の下にクマが出やすい
  9. 下腹部に痛みが出やすい
  10. 肩こりや腰痛
  11. お腹周りが太りやすい
  12. 生理の時、血の塊がでる
  13. 生理痛が激しい

瘀血の原因

先ほども言ってましたが、瘀血の人は気滞になっている場合が多いので、症状は似ています。

瘀血の原因はストレス、冷えと疲れは瘀血の三大原因と考えられます。特に冷房の環境にで長時間同じ姿勢で作業する人にはなりやすいです。

女性の場合は生理前と生理中は特に冷えないように気をつけましょう。

改善法

気血が滞っているので、まず気血水のめぐりをよくさせるのが一番大事です

腰回りを冷えないようにカイロを貼ったり、寝るときには腹巻きを巻いてたりするのがオススメです。そして、長時間同じ姿勢で作業しないように30分ごとに席から立ち上げて手足を回したり歩いてたりするのがオススメ!または、半身浴とストレッチするように心がけましょう!

食事

瘀血の人は基本的に冷えているので、

体を温めるもの、または少量のお酒(薬用酒、日本酒など)を食べましょう。

  1. 雑穀類:黒豆、黒米など
  2. 魚介類:カニなど
  3. 野菜類:玉ねぎ、ニラ、ネギ、ラッキョウ、ナスなど
  4. 果物類:モモ、サクランボなど
  5. 香辛料類:お酢、生姜、唐辛子など
  6. 食薬類:サンザシ、田七ニンジンなど(妊婦さんはお控えください)

運動

気血のめぐりを良くするために体を動かすのが一番理想的です。特に冷えやすい下半身を動かし、足腰の血行を良くしましょうまたは、足湯(足首まで浸かる)するのがオススメです。そして、足腰のストレッチも効果的、できる人ならフラフープも良い、または軽めのジョキングやウォーキングもオススメです。

職場や通勤通学中であまり体を動かせない場面ではツボを押すのも一つの方法です、気血のめぐりを良くしてくれる「労宮」というツボがオススメです

水滞とは

水滞体質

「水滞」とは気血水の「水」が滞って、停滞している状態です。むくみやすい人、お腹がチャポチャポする人は水滞の可能性が大きいですよ。

ここで水が足りない状態「津虚」の記事を書いてないじゃないかと気づく人がいるかもしれないですが、水(津液)は血の材料になるので「津虚」を「血虚」にまとめて考えるようにしてます。

水滞の症状

水滞は男女問わずに似たような症状が出ます、分かりやすい症状は線で引きますね。

  1. 体がだるくて重い
  2. むくみやすい
  3. 湿気の強い日に具合悪くなりやすい
  4. 下痢、軟便になりやすい
  5. 吐き気とめまい
  6. 車酔いしやすい
  7. お腹がチャポチャポする
  8. 関節が硬い
  9. 痰が多い
  10. 鼻水や鼻詰まり
  11. 頭が重くて、頭痛
  12. 汗がべたつく
  13. 胃腸が弱い
  14. 女性の場合はおりものが多い

水滞の原因

水滞の原因は体内と体外にあります。体や胃腸の冷え、湿気が強い環境にいる、水代謝がうまく行かないのが3大原因と考えられます湿気の強い環境にいるや油っこいもの、甘いものを取りすぎた時に胃腸に大きな負担をかけてしまうので水滞になりやすいです。または、水分の取りすぎという単純な理由の可能性もあります。

胃腸は胃液や胃酸があるので、それ以上に水分はいらないわけです。乾燥している環境が好きなので、湿気の強い環境にいると自然と弱まってしまいます。

私は水分を多く取った方が体にいいと勘違いして毎日2.5〜3Lの水を飲んでいましたが、中医の先生に飲み過ぎるのは体に良くないと言われたことがありますよ。

改善法

もし湿気の強い環境にいるのであれば、エアコンのドライや吸湿器をつけるのがオススメです、そして、水分を取りすぎないように気をつける事、一日1.2〜1.5Lで十分だと思います。飲む時はお腹を冷やさないようにできれば温かいものを飲みましょう。

食事

食べ物に関しては余分な水を出してくれる豆類やウリ類などを取りましょう。
ただし、ウリ類は体を冷やすものが多いので
食べる時は「温」「熱」(生姜、辛子、ニラ、胡椒など)属性のものと一緒に食べるといいです

他には

  1. 雑穀類:大麦、黒豆、トウモロコシ、エンドウ豆など
  2. 肉類:鴨肉
  3. 魚介類:アサリ、シジミ、鮭、昆布、ワカメ、海苔など
  4. 野菜類:セロリ、大根、ジャガイモ、モヤシ、冬瓜など
  5. 果物類:葡萄、スイカ、イチゴ、パイナップル、梨など
  6. 香辛料:生姜
  7. 食薬:ハトムギ、南蛮毛(トウモロコシのヒゲ)など

運動

体を動かす事は漢方養生の基本の基本なので、多くの不調に関しては体を動かすことをオススメします。ただし、激しい運動ではなく、軽めの運動がいいです。余分な水分を汗としてじんわり出すと効果的ですウォーキングやランニングなどをして、汗をじんわりとかくまで頑張りましょう!または、半身浴、ストレッチ、ヨガなども効果的です。

床で寝るのもダメ?

陰陽から言うと夜と床は「陰」に属します、つまり、冷えてる空気と湿気が床に集まりやすいです。洗濯物を部屋干しをしてたり、床で寝てたりしたら意外と湿気が体に侵入してきます。

これは私の実経験ですが、2年間ずっと床で布団をひいて寝ていて、そして、毎日2.5L前後のお水を飲むようにしてました。2年目の梅雨季節ごろから突然体がだるくて、やる気も出ない、これが「5月病」かと思いましたが、実は湿気と冷えにやられて「水滞」になってました

すぐ出来る改善法として、ベッドと除湿シートを買いました。そして、ベッドに寝るようにしてから二日後くらいにウソかと思うくらい朝起きる時はとてもスッキリしてだるさもなくなりました!!

改善したい人はまず生活環境を見直して見るといいかもしれないですね!

 

ご愛読ありがとうございました。

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