性別や年齢、健康状態など個人差はあるのでそれぞれ足りないもの、滞ってるものが違います。男性と女性は体的に違うのでケアすべき五臓が変わってきます、年齢によって違ってくるのでぜひ自分の年齢や性別をチェックしてみてください!
本記事の内容
■「気血水」と養生の関係
■女性と男性の養生の違い
■年齢別の養生法
「気血水」と養生
気血水の基礎知識は↓
「気」「血」「水(津液)」は私たちの体を構成していると考えられます。
それらのバランスが整っていると病気になりにくい体になり、逆にバランスを崩してしまうと色んな不調が現れます。
バランスが崩れると↓
「気虚」 – 気が足りていない状態
「気滞」 – 気が滞っている状態
「血虚」 – 血が足りていない状態
「瘀血」 – 血が滞っている状態
「津虚」 – 津液が足りていない状態
「津滞」 – 津液が滞っている状態
気血水はお互い影響し合っているのでどれか足りなかったり、滞ってたりするとバランスが崩れやすくなります。
「気血水」が足りない時は補い、滞ってる時はめぐらせるのが大切です。体調に合わせて養生を行いましょう。
女性の養生とは
黄帝内経・素問引用:
女子七歲,腎氣盛,齒更髮長;二七而天癸至,任脈通,太衝脈盛,月事以時下,故有子;三七,腎氣平均,故真牙生而長極;四七,筋骨堅,髮長極,身體盛壯;五七,陽明脈衰,面始焦,髮始墮;六七,三陽脈衰於上,面皆焦,髮始白;七七,任脈虛,太衝脈衰少,天癸竭,地道不通,故形壞而無子也
女性は7年周期になり、その7年周期は腎の周期とも呼ばれます。
7歳になると歯が生え変わり髪が伸びてくる。
14歳になると「天癸(てんき)」が訪れ、月経が始まり妊娠できるようになる、
21歳になると全ても歯(親知らずを含め)が生えそろう、
28歳になると筋骨は丈夫になり髪を長くなり、もっとも充実した体になる、
35歳になると顔のハリはなくなり始め、抜け毛が始まる、
42歳になると顔はやつれ始め、白髪がで始める
49歳になると「天癸(てんき)」が尽き月経がなくなり、子供ができなくなる。
女性は28歳から体の機能がピークになり、35歳から衰えていきます。
なので、女性は20代の中盤からちゃんとケアするのが大事です。
「血」を補う
女性の一生は「血」が主になると言われていて、血経、妊娠、出産、授乳など「血」が必要になります。
それで、血が足りなくなったり、滞ったりしないように、疏泄と蔵血をコントロールする「肝」をケアする事が大切です。
そして、「肝」の母である「腎」も生命エネルギーの源なので
「腎」のケアも忘れずに!!
女性の敵「寒」
冷え症の女性が多いと思いますが、体は冷えると気血のめぐりが悪くなるので冷やさないように意識してください!もちろん、体の外側はちゃんと防寒対策をし、内側も体を冷やさない食事を意識しましょう!!
- 女性に良い食べ物
「気血」ケア:ナツメ、タコの実、クルミなど
「腎」ケア :黒豆、キクラゲ、山芋など
男性の養生とは
黄帝内経・素問引用
丈夫八歲,腎氣實,髮長齒更;二八,腎氣盛,天癸至,精氣溢寫,陰陽和,故能有子;三八,腎氣平均,筋骨勁強,故真牙生而長極;四八,筋骨隆盛,肌肉滿壯;五八,腎氣衰,髮墮齒槁;六八,陽氣衰竭於上,面焦,髮鬢頒白;七八,肝氣衰,筋不能動,天癸竭,精少,腎藏衰,形體皆極;八八,則齒髮去,腎者主水,受五藏六府之精而藏之,故五藏盛,乃能寫。
男性は8年周期になります。
8歳になると歯が生えかわり髪がのびる、
16歳になると「天癸(てんき)」がきて生殖能力が備わります、
24歳になると筋骨が強くなり、全ての歯(親知らずを含む)が生えそろう、
32歳になると筋骨と筋肉はたくましくなり、
40歳になると抜け毛が始まり、歯も丈夫でなくなる、
48歳になると顔はやつれ白髪が多くなる、
56歳になると足腰の動きが悪くなり、「天癸(てんき)」は少なくなる、
64歳になると歯も髪も抜け、体は老化する。
男性は32歳から体の機能がピークになり、40歳から衰えていきます。なので、男性は30代に入るとちゃんとケアしないといけないです。
「気」を補う
男性の一生は「気」が主になると言われ、良く体力労働することが多い男性は「気」の消耗が激しくなるのでちゃんと補わないといけないです。
元気で過ごすために「腎」をケアするのは女性だけでなく男性にとっても大事です。そして、運化作用する「脾」のケアも!
暴飲暴食を避け、ちゃんと噛んで食べる事も心がけましょう!
- 男性に良い食べ物
「気」ケア:ウナギ、雑穀類、エビ、モチ米など
「腎」ケア:黒豆、キクラゲ、山芋など
年齢別
- 12歳までの養生
12歳までは五臓六腑の土台を作るための時期であり、
特に「脾胃」は未熟で弱いので硬いものや消化しにくい物、
冷たいものは避けましょう。
そして、「陽が旺盛」と言われていて、
熱性なものは食べ過ぎないように!
例えば:香辛料、刺激が強いもの、山椒、胡椒など
- 13〜24歳までの養生
男女ともに心身の変化が大きい思春期です。
夜更かしや旺盛な食欲により肥満とニキビなどの悩みが現れます。
なるべく雑穀類や野菜などバランスよく食事し、十分な睡眠をとるように
心がけましょう。
そして、受験や就職など失敗や挫折を味わう機会が多くなり、
心の養生も必要になります。
また、男女の体つきが分かれて、性について好奇心が旺盛になり、
女性は妊娠や出産、将来の事を考えて体をケアしないといけません!
- 25〜60歳までの養生
20代後半から40歳までには男女とも身体機能がピークになり、
一番活躍する時期です。お仕事や育児などに追われ、
生活が不規則になりがちですが、過労やストレスに注意して
休養生を心がけましょう。
40歳から60歳は身体機能がピークを過ぎ、
病気になりやすくなります。
そして、肥満や糖尿病などの生活習慣病を防止するため
食養生、動養生を心がけて、体を動かし、バランスよく食べましょう。
- 60歳以降
気血や五臓六腑がさらに衰え、脾胃機能は低下し、
気血が足りないことが多く病気になりやすく、
治りにくい時期になります。
特に蔵精の「腎」が衰えてきて、先天の精が少なくなり、
後天の精を補うような食生活を心がけましょう。
そして、睡眠もとても大切になります。
昼寝をし過ぎて夜眠れなくなるので気をつけましょう。
また、朝起きたら呼吸を整えて、ラジオ体操や太極拳などを行い、
体を動きましょう。
最後、心のケアも気をつけて、悩み過ぎず、楽観的もの事を考え、
心身とも健康に過ごすのが長生きの秘訣です。
さて、今日はここまでになります。
たまに同じ年なのに、相手は自分より老けるように見えたり、
または年齢より全然若く見えたりすることはありますよね?
それは養生しているかいないかの差だと思うので、
ぜひ元気よく若く見えるように養生の習慣を身につけましょう!
ご愛読ありがとうございました
漢方養生の本場香港で育ちてられたロン毛が
本場の養生を分かりやすく解説する動画をどうぞ
小学生でも分かるようにクセのある日本語でお伝えします。