漢方の「気血水」はよく聞く単語ですが、何の意味があるだろうと一度は思ったことがあると思います。この記事は漢方の基礎理論と思想の「陰陽・五行説・気血水」の最後の部分になります。
本記事の内容
・気とは
・血とは
・水(津液)とは
自分や家族の健康のためにまずはこれらの基礎をサラッと目を通すのがオススメ。
気・血・水(津液)とは?
漢方の角度から見ると「気」「血」「水(津液)」
この3つ要素で人体を構成していると考えられています。これらのバランスがうまく取れていると不調がなく元気に健康に保つことができます。
*図は台湾Yahooから引用
気とは
ドラコンボールを見た事がある人には聞いた事があると思いますが「気を感じる」「気が強い」など
こういう感じですね。
簡単に言えば目に見えないエネルギーのことです。
「気」は陽に所属し、人体のエネルギーや生理機能をコントロールします。私たちが活動や生きるための土台になり、
生まれ持つ「先天の気」と生活中に取り込む「後天の気」に分かれています。
そして「後天の気」は2種類あり、
呼吸や皮膚から取り込む空気や日光、自然界の気のことを「天の気」と呼びます。
食べ物や飲み物からの栄養(水穀の精微)のことを「地の気」と呼びます。
*水穀の精微 – 消化されて栄養になったもの。
「気」の働き
気はどんな作用があり、私たちの体を支えてくれているのか、みてみましょう!
1.推動作用 – 新陳代謝や血液循環などを動かす
2.温煦作用 – 体温を正常に保つ*温煦(おんく)
3.防御作用 – 人体の表面にバリアをはり、外部の邪気から守る
4.気化作用 – 血や水(津液)を生成し、水(津液)をコントロールする
5.固攝作用 – 体液の漏れ、内臓の下垂を防ぐ*固攝(こせつ)
血とは
血は「陰」に所属し、体の隅々まで栄養を供給し、うるおいを与えます。
血は精神活動の土台になり、
足りてる時はやる気満々になり、はっきりした意志を持ちます。
逆に不足する時はやる気が出なかったり、意識がぽんやりしたりします。
さらに記憶力が悪くなったり、精神が弱くなったりもします。
そして、顔色や髪のツヤやお肌の乾燥などにも影響が出ますよ。
水(津液)とは
水(津液)も「陰」に所属し、血液以外の水分です。
例えば:内臓の胃液や涙、汗、などあらゆる水分も含みます。
体の各部分にうるおいや栄養を与えたり、血の材料になったりします。
不足すると鼻やノドが乾いてたり、大便がガチガチ硬くなったりします。
さて、漢方の思想や基礎理論はある程度終わりましたね!
ここまで読んでくれた人は何となく漢方は薬草だけじゃないと
分かってもらえたと思います。
私たちの体は本当に不思議で奥が深いです、
健康になるためにどうすればいいのかと言うのは
死ぬまでの課題です。
生きてる間は健康でいたいものです!
頑張って未病を予防しようね!
ご愛読ありがとうございました。
漢方養生の本場香港で育ちてられたロン毛が
本場の養生を分かりやすく解説する動画をどうぞ
小学生でも分かるようにクセのある日本語でお伝えします。