こんにちは、ロン毛メガネです。
本記事の内容
■病気になる原因
■病因の分類
■六気・六淫七情とは
今回は漢方の視点から何で病気になるのかを書いていきます。
病気になった時、原因が気にならないですか?
予防しているのに、養生しているのに何でだろと思う人は
ぜひこの記事を読んでみてください。
病気の原因
漢方の視点から、自然治癒力や自己免疫力は「正気」と呼び、
病気を引き起こす原因は「邪気」と呼びます。
「正気」は臓腑、経絡、気血水などを指します、
養生によって高まったり、不摂生によって弱まったりします。
そして、邪気 > 正気=病気になります。
また、正気と邪気のバランスが崩れた状態が「邪生盛衰」と言います。
・例えば
皆さん、友たちの中で
全然カゼをひかない人または、
めっちゃカゼをひきやすい人って一人くらいいますよね?
ひかない人は=「正気満々」
ひきやすい人は=「正気不足」
と考えられます。
「正気満々」だと正気が充実していて、免疫力があり邪気に抵抗ができて、
病気になりにくい状態です。
「正気不足」だと邪気が体に侵入しやすくなり、体内で正気と戦うがそのせいで
熱が出たり、汗をかいたりします。邪気を追い出すことができたらいいですが、
できなかったら長引いて治りにくくなります。
なので、日々養生して正気を充実にさせることがとても大事です。
病因の分類
漢方から見る病気の原因は大きく二つになります。
- 「外感」体外の原因
- 「内傷」体内の原因
「外感」とは
外感病とも言います、
外部の邪気に侵入されて発症する病気、基本的に急性が多いです。
外感をさらに分類すると↓
- 六淫(りくいん)
- 癘気(れいき)
- 外傷
- 寄生虫
- 虫獣傷(ちゅうじゅうしょう)
「内傷」とは
内傷病とも言います、
体内の不調、ストレス、過労、不摂生などによる発症する病気、
基本的に慢性が多いです。
内傷をさらに分類すると↓
- 七情(しちじょう)
- 飲食・労逸(ろういつ)
- 偏燥偏熱
- 偏虚・偏寒偏湿
- 気滞・瘀血・痰飲
それぞれ大きく五つに分けて考えられます。
その中、六淫七情に中心を置いて話したいと思います。
六気・六淫とは
まず六淫を理解する前に「六気」をみてみます。
六気とは
六氣とは、季節の気候によって分けられた自然界の氣です。
漢方では、人は自然界の一部だと考え、
私たちは自然界の変化に合わせて変化する存在である、
「天人合一」という考え方です。
六気と季節の関係は下の表をみてください↓
六淫とは
六淫とは、体が自然の変化についていかず、六気が病気の原因になった時
六氣のことを「六淫」と呼ばれます。
・六氣→六淫に変化する原因
- 「過剰」夏が暑すぎ、冬が寒すぎなど、六氣が強く現れすぎる
- 「不足」夏が涼しくて冷夏になるなど六氣の変化が足りない
- 「季節に不相応」季節外れの気候が現れる時
気候の変化は病因となると書いていますが、
ただし、正気が充実していれば影響を受けません。
または気候が正常でも正気が弱くて不足している人は六氣が六淫になり、
発病しやすいです。
七情とは
七情とは「怒・喜・思・悲・憂・恐・驚」の七つの感情のことです。
七情の激しい強烈な変化や長時間に持続する精神的刺激は臓腑に影響して病因になり、
「内傷七情」と言います。
七情と臓腑の関係
まず五行配当表をみてみましょう⬇️
*七情では「悲・憂」は肺に所属し、「恐・驚」は腎に所属します。
前の五臓の記事にも書きましたが、
それぞれの感情が行き過ぎると五臓の気を障害をし、
病因となります。
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さて、今回はここまで。
次回から数回を分けて六淫と七情をもっと深掘りしたいと思うので
よかったら読んでみてくださいー!
ご愛読ありがとうございました。
漢方養生の本場香港で育ちてられたロン毛が
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小学生でも分かるようにクセのある日本語でお伝えします。